プロフィール

Author:coolhand
性別:男
年齢:26歳
所在地:大阪市
職業:営業
趣味:バンド(ギター担当。腕前は初級の上くらい)
   音楽(メタル・ハードロック・プログレ
      が多い。基本的には気に入れば何でも)
   読書(人文・哲学・小説など)

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結婚式

昨日、会社の同期の結婚式に出席しました。

新郎、新婦ともに同じ会社の同僚なのですが、特別な場所だからでしょうが、何だか二人とも自分とは違う世界の住人のように思えました。

とても幸せそうでした。これからきっと幸せな家庭を築いていくんだろうなと思いました。

結婚式とか見ていると、あまりにも幸福すぎて自分にはこんなことはできそうもないなといつも思う。。

ちなみに来週も結婚式です・・

ラン・フォー・カヴァー / ゲイリー・ムーア

ラン・フォー・カヴァー ラン・フォー・カヴァー
ゲイリー・ムーア (2002/10/30)
東芝EMI
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1985年 イギリス

ゲイリー・ムーアは感性豊かなギタリストかつ優れた作曲家でもあり、ブルースを原点とする感性によって哀愁に満ちたハードロックの名盤を数多く生み出している。

彼の特徴はなんといっても「泣きのギタープレイと楽曲」だが、ブルースと彼が生まれ育ったアイルランドの地ではぐくまれたその感性は他の追随を許さない強烈なものだ。

怒りや悲しみ、寂しさといった人間の感情を表現し、聴くものの胸を激しく揺さぶる。これほどまでに心を激しくえぐる音楽は他に類を見ない。おそらくブルースというジャンルではできなかった表現も、ハードロックという、より激しく、直接的な表現を是とするジャンルにおいてできるようになったのだろう。そういう意味でハードロックは彼の表現にとっては最高の器だったわけだ。

さて、この作品だが80年代半ばに発表されているとおり、かなり時代の音を意識した内容になっている。しかしそれは音楽のよさを少しも妨げていない。

全体において高い水準を保っているが、やはり特筆すべきは親友フィル・ライノットとの共作・デュエット曲「アウト・イン・ザ・フィールズ」だ。戦争に対する批判を込めた反戦ソングというのが歌詞の内容だが、曲調もこれぞゲイリー・ムーア!といった感じの名曲である。実に格好良い。

個人的に好きなのはラストを飾るほとんどAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)のような「リッスン・トゥ・ユア・ハートビート」。「君の胸の鼓動を聞いていたい」という歌詞だが、これは失恋の歌である。失くしてしまった愛を焦がれて、嘆く男の物語だが、ゲイリーにはこういう曲が多い。というよりもこれはブルースの伝統だろう。

その中でもこの曲は淡々としてなかに抑えた感情が感じられ、切ない気分にさせてくれる。ラストでやるせなく鳴り響くギターの音色が忘れられない。失恋したときに聴いたら絶対泣いてしまうんじゃないかと思う。

歌詞の内容はさておいても、とても心地よく、切ない絶品のポップ・バラードだ。夜、車を走らせながら聴いてみたい。

知性と感情 プログレッシヴメタルの幕開け IMAGES AND WORDS / DREAM THEATER

イメージズ・アンド・ワーズ イメージズ・アンド・ワーズ
ドリーム・シアター (1997/12/15)
イーストウエスト・ジャパン
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1992年 アメリカ

プログレッシヴ・ハードロック(ヘヴィ・メタル)と超名盤にして開祖たるバンドの2作目。89年のデビュー作「WHEN DREAM AND DAY UNITE」発表後にヴォーカリストが脱退して3年間の沈黙を強いられたが、オペラの素養も持つヴォーカリスト、ジェイムズ・ラブリエを獲得し、さらなるスケールアップとともに復活して発表された。

プログレッシヴ・メタルというジャンルはこのドリームシアターが創造したと言っても過言ではない。コンセプト・複雑な楽曲展開・変拍子や超絶技巧など、プログレッシヴロックの方法論および特徴を踏襲するバンドは彼ら以前にも存在した(IT BITESなど)が、それらはハード・ロックやヘヴィ・メタルというよりもややソフトな印象が強く、内容としては素晴らしいとしてもメタルの攻撃性・重さといった観点からみるとあくまでも「プログレッシヴ・ロック」の継承であって、ハードロック・ヘヴィメタルには足を踏み入れていないサウンドだった。

しかし、70年代までの全盛期のプログレッシヴロックを聴きながら、なおかつ時代のトレンドともなりつつあった超攻撃的なメタリカ、メガデス等の「スラッシュ・メタル」をも含むヘヴィメタル全般とともに育った若きミュージシャン達は、メタル的な方法論でプログレッシヴ・ロックを創造した。(あるいは同時にその逆とも言えるかもしれないが)結果、それはそれまでどこにも存在しなかった新しい音楽となったのである。

スラッシュメタルのような怒涛のリフ、超高速のユニゾン・プレイ、ヘヴィ・メタリックなサウンド、メタルの固定観念に捉われない、万華鏡のようなカラフルな曲の数々、複雑極まりない曲展開、それらの多彩な要素が高次元でひとつに融合されてリスナーの耳に飛び込んでくる。多彩だが、決して混沌ではない。その多彩さの背後には強固な知性と論理的が存在し、統一している。メカニカルなほど機械的で正確だが、柔らかさ、温かみすらも感じさせる音つくりがされている。知性に支配されながら、感情の発露が少しも損なわれていない。両極端の要素が同じ強さで溶け合い、旋律を奏でていく。

アルバムは壮大な旋律をゆっくりと展開していく「Pull Me Under」から始まる。ヘヴィ・メタルのずっしりとした重さ。しかしこのような内省的かつ荘重さをも併せ持つ曲は、普通のメタルバンドからは絶対に出てこない。時にはアート・ロックと称されることもあるプログレッシヴ・ロックの芸術性や繊細な描写力を消化しているが故に、音楽に対してあらたな解釈を創造することができたのだろう。この1曲を聴いただけでそれがまざまざと感じられる。

「Another Day」は美しいバラード。要所で挿入されるサックスが素晴らしく曲を引き立てている。歌詞も意味深で、感動的だ。キーボードによって豊かに彩られる曲調は、少し翳りがあって決して明るくはないのだが、悲しさと、それでも前進しようとする意志、といったものを想起させられるような曲だ。

その後も各メンバーの超絶技巧によって圧倒的なまでの音楽による描写表現がなされるコンセプト曲「Metoroporis Part 1」、緩急自在に疾走する「Under A Glass Moon」キーボードによる美しい小曲「Wait For Sleep」そしてそれをイントロして始まる大曲「Learning To Live」等、全てに無駄のない、完璧な構成を誇っている。

ヘヴィ・メタル、ハードロックのダイナミズムと、プログレッシヴ・ロックの芸術性、繊細な描写力の共存。

彼ら以降、多くのプログレッシヴ・ヘヴィ・メタルバンドが続出し彼らに追随したが、超絶技巧や複雑さといった表面的なものをなぞっただけのグループ・作品も多い。そんな中、この作品はそれらの源流あるいは「本物」として、いつまでも輝き続けるであろうエバーグリーン的なアルバムである。

余談だが、個人的には一度、壮大な夕暮れの見える高地で「Another Day」を聴いてみたいといつも思っている。これはそんな曲である。

哀愁の南十字星  FOUR MOMENTS / SEBASTIAN HARDIE

フォー・モーメンツ フォー・モーメンツ
セバスチャン・ハーディー (2000/02/23)
マーキー・インコーポレイティドビクター
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1975年 オーストラリア

叙情的な曲とサウンドが印象的な作品。
アルバムジャケットの幻想的な雰囲気は作品の内容を良くあらわしている。夜明けの空のグラデーションのような、柔らかくカラフルなサウンドが全編にわたって繰り広げられ、聴く者の内部に多彩なイマジネーションを生ぜしめる。

プログレッシヴ・ロックと一言にいってもその音楽性はグループの数だけあり、「プログレッシヴ・ロック」という呼称は枠にとらわれない音楽性を持つグループを無理に括ろうとしている気がしないでもない。
それぞれ個性的な芸術を目指しているという意味からいうと、「アート・ロック」というのが最も実情には即しているのかもしれない。

そんな個性的なグループのなかで、セバスチャン・ハーディーは非常に聞きやすく、親しみやすいプログレでもあると思う。彼らが音楽で表現しようとしている「イメージ」は何なのだろうか。

1曲目〜4曲目までは4楽章からなる組曲「FOUR MOMENTS」。
雄大なメロトロンの音が導くイントロから、圧倒的な表現力で楽曲が展開されていく。思わずハッとさせられるようなメロディの変化、起伏に富んだ曲展開。組曲という構成ではあるが、親しみやすいメロディが満載され、幻想的な世界を描き出していく。叙情的だが、希望に満ちたポジティヴな内容の曲だ。

5曲目「ROSANNA」を経て、アルバムを締めくくる「OPENINGS」の荘厳かつ愁いに満ちたオルガンのイントロが流れ出す。

「OPENINGS」は13分という長尺の曲だが、いささかもそれを感じさせないのが不思議だ。長いのだが、複雑ではない。かといって同じことの繰り返しでもない。それまでの優しげな印象が強い楽曲とうって変わって、哀愁の旋律をギターが歌いあげ、オルガン・メロトロンがその狭間で撫でるかのようなソロを奏でていく。そして、クライマックスでテンポアップしてからの情熱迸る演奏はまさに圧巻で、全員が一丸となって突っ走っていく。

これは全編を通して言えることだが、彼らの楽曲は、メインとなる主題部分のリフレインを主軸に据え、それをどう聴かせるのか?ということを考え抜いて作られたのではないかと思わせる。
プログレ・アートロックとしての表現内容はいささかも損ねることはなく、なおかつシンプル・簡潔な印象をも与える。統一感があり、すべてのパーツが一つにとけあっているのがその原因だろうか。

雄大で、おおらかでカラフルで優しげでありながら、同時に熱く滾るような激情をも感じさせる。「OPENINGS」にそれは顕著だ。ラテンの血を引くギタリスト兼ヴォーカリスト、マリオ・ミーロの持つセンス、感情表現がセバスチャン・ハーディーの音楽において、強烈なアクセントであり、同時にメインの音楽性ともなっているのだ。

真夏の海辺、星空、鮮烈な夕焼け・・なんだかそんな雄大な自然を思わせるような作品。やはりオーストラリアならではのおおらかな大自然が生んだ音楽だろうか。

胸を締め付ける極上のハードポップ  EXCESS ALL AREAS / SHY

イクセス・オール・エリアズ(紙ジャケット仕様) イクセス・オール・エリアズ(紙ジャケット仕様)
シャイ (2007/03/21)
BMG JAPAN
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1987年 イギリス

イギリスのメロディック・ハードロックバンド シャイの3作目にして最高傑作。その内容の素晴らしさにも関わらずセールス的にはほとんど売れなかったらしい。作品が良くても、プロモーションやネームバリューがないばかりに注目されずに埋もれていく作品は多い。この作品も言わばそういう「隠れた名盤」だ。(メロディアスでポップなハードロックが好きという人で、この作品を聞いていない人がいるとしたら、間違いなく損をしていると思う)

一般的にハードポップといってももちろんバンドによって差はあるし、その差を言葉で表すのは難しい。「ハードポップ」という呼び名にしても別にそういったジャンルがあるわけではなく、メロディアス・ハードロックとか、メロディック・ロックとかいう呼び名と厳密な差があるわけではない。音楽性がポップソング的、大衆的な要素を含む割合が多い場合にハードポップという呼び方をされることが多いように思う。

そんな数あるハードポップの中でも、シャイの存在は際立っている(セールスの話はここでは置いとく)音楽性を言葉にするならば、「胸を締め付ける哀愁ハードポップ」という表現が最もしっくりくる。

特徴を挙げるとすると、まず一聴して気がつくのはヴォーカリスト、トニー・ミルズの超ハイトーン・ヴォイスだ。透明感のある伸びのある声で様々なメロディを歌いこなしている。そして曲全体を包み込み、要所要所で彩を添えるキーボードのきらきらした音色、高らかに泣きそして甘い旋律を紡ぎ出すギター。それらが一体となって織り成すのは、聞く者の心中に言葉にならない思いを再生する、切ないほどの哀愁感である。また、適度なバランスのサウンド作りをしているので、非常に聞きやすく、曲のよさに存分に浸ることができる。
楽曲の充実度は凄まじいほどのものがある。

元気のよいハードポップと違い、どことなく「夜」を感じさせる、アダルトな魅力も持っているように思う。完全にカラッと晴れることがなく、どこまでも湿り気を失わないのはやはり英国的=ブリティッシュロックの血なのだろうか・・

1曲1曲が高いクオリティを保っているので、好きな曲だけピックアップして聴いても満足感を感じることができる。まさに、音楽の宝箱のような作品だ。

暑い

本日は気温が28度だったそうな。

年々、気温が高くなっていくのがわかる。地球温暖化の影響が身近に感じられるようになってきました。

人間は真剣に環境のことを考えていかないと、このままではやはり大変なことになるんではないでしょうか。。。

外回りの仕事にとってはこれからますますしんどくなりますねえ。。

情念うねる、暴力的ハードロック  Virgin Killer / SCORPIONS

狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー 狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー
スコーピオンズ (1995/03/24)
BMG JAPAN
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1976年 ドイツ

レヴューの際、いつもamazon.comから画像をお借りしているが、このアルバムのジャケットは登録されていなかった。本当に残念だ。

あの発禁ジャケットと並べてでないとあまりレヴューを書いた気になれないのだが・・・
ぜひ検索してご自分の目で確かめて頂きたい。このアルバムのジャケットときたら・・・

「局部にあたる部分のガラスに亀裂が入った
              12歳くらいの幼女のポルノ写真」

というぶっとんだものだ。まさに「Virgin Killer」というところか・・

よくもこんなジャケットがまかり通ったものだと思うが、日本以外の国では発禁になったそうな。(日本では発禁にならずそのまま流通した。)

悪趣味である。しかし、アルバムジャケットとして考えると実に内容を良く現しており、秀逸なジャケットだと言える。まるで、美しく、しかしおぞましいが故に見てはならない芸術作品を見るかのような・・

本作はドイツのハードロックバンド、スコーピオンズの4作目の作品である。初期の屋台骨を支えた天才ギタリスト、ウルリッヒ・ロート(後にはウリ・ジョン・ロートの名前で活動)在籍時の作品は全て名盤とも言われている。

初期スコーピオンズの魅力・「売り」はウルリッヒの奏でる、クラシック音楽的な味を備えたいわゆる「泣き」のギタープレイと、まるで日本の民謡や演歌に通じるような、感情のうねりのような旋律を配した楽曲であった。そしてもうひとつはハードロック界で最も艶やかな声と抜群の声量を備えたシンガー、クラウス・マイネの歌唱である。

上記の特徴はスコーピオンズの初期作品全てに通低している。それらは「暗く、艶やかで美しい」いかにもドイツ民謡がそのままロックになったような音楽であった。もちろんどれも「ハードロック」ではあるのだが・・・この作品だけはその「ハード」具合が極端に高い。音のハードさだけではなく、曲によって描写される世界そのものがさらに暗く、狂気を漂わせている。なにやら「レッドゾーンを振り切った」ような感じを受ける。

冒頭を飾る「Pictured Life」は美しく激しいギターメロディから始まる。どこかファンキーな風味もする曲だが(ウルリッヒはジミ・ヘンドリックスを崇拝していることで知られており、ウルリッヒの書く曲の中には彼持ち前の泣きのメロディと、ジミヘン的なファンキーな節回しが絶妙に融合しているものがいくつかある)終始「嘆き続けて」いるかのような印象を聞くものに与える。まるで慟哭のようにも聞こえるのだが・・

クラウスの艶やかな声もこのアルバムでは「暴虐的」と表現したくなるような変貌を遂げている。ダーティかつ荒々しい歌唱が多いのだが、元々の艶やかな声がザラつきを帯びて吼えまくる様は背筋がゾクッとするほど鮮烈だ。

タイトルトラック「Virgin Killer」における歌唱などは「邪悪」な感じすら受ける。この曲を聴きながらアルバムジャケットを眺めていると、このいたいけな少女が悪魔に陵辱される様が目に浮かんでくるようだ・・・

「Catch your Train」はワイルドに疾走するハード・ドライヴィン・ロックで聞いていて気持ちの良い曲だが、やはり暗い。なぜか明るくはなりきれないのである。ファンキーにうねる「Hell Cat」はウルリッヒがヴォーカルを取り、やがてアルバムは暗く、陰鬱で寂漠としたバラード「Yellow Raven」で幕を閉じる。

ハードロックの作品でありながら、暗さ、陰鬱さ、暴力、危険などをこれほどまでに「描写」している作品は他にあまり例を見ない。高度な描写=表現をしているという意味で、非常に文学的なロックとも言えるのではないだろうか。

この作品はぜひともアルバムジャケットを見ながら「体験」すべきだと思う。

現代を生きる日本のハードロック ELEVEN FIRE CRACKER / ELLEGARDEN

ELEVEN FIRE CRACKERS ELEVEN FIRE CRACKERS
ELLEGARDEN (2006/11/08)
インディペンデントレーベル
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2006年 日本

このバンドを知ったのは、会社の同僚から聞いたのがきっかけだった。

僕は学生時代から海外のハードロック・メタル・プログレなどを主に聞いており、日本のグループは基本的にはしっかり聞くことはなかった。
それは、僕が上記の音楽を熱心に聴くようになった1997年頃、日本のロックといえばヴィジュアル系が多く、「世間一般で人気のあるもの」に対して基本的に批判姿勢をとる僕にとっては興味の対象とならなかったのである。音楽的にも当時はつまらなく思えた。(今では純粋に良いものは良いと認めることができるのだが)

今は亡き「炎」という雑誌(ハードロック・ヘヴィメタル誌「BURRN!!」の兄弟誌で、98年に休刊。音楽を「語る」というスタンスで文字の多い、文学誌のような作りが魅力だった。BURRN!!より好きだったのになあ・・)のなにかの記事中で、「日本のロックといえば 「『ザ・芸能界』的なものか、さもなくばインディーズでその中間がない」と書かれていたのを思い出すが、芸能界に近いもの(TV向け、世間に迎合したもの?)は僕としては問題外で、かといってインディーズは奇をてらったものしか目に入らずといったような具合で手をつけてこなかったのである。

ELLEGARDENを僕に教えてくれた人は彼らのことをパンクバンドだと言った。だが、僕にはどこから聞いてもハードロックにしか聞こえず、そのように形容するのが一番しっくりくる。(ジャンル分けについては様々な意見があるだろうが、厳密に言い出すとキリがない。最終的には各自の語感によるしかないだろうか)

「ELEVEN FIRE CRACKER」は最新のスタジオアルバム。早くも彼らの最高傑作との声も多い。僕も何枚か彼らのアルバムを聞いたが、確かに本作が最も良かった。シングル曲「Space Sonic」「Salamander」は勿論のこと、ポップな曲、バラードタイプの曲、怒涛のパンキッシュなナンバーまで全体的に曲が良いので飽きずに聞くことができる。

個人的にはイントロのSEに続く2曲目「FIRE CRACKER」にいきなり度肝を抜かれる。凄まじい重量感と打撃力を誇るメインのヘヴィでソリッドなギターリフなど、まさにハードロックそのものではないか。続く「Space Sonic」もイントロが印象的だが、まるで星の海を疾走してゆくかのようなサビは実に爽快だ。メカニカルなギターリフの「Acropolis」も良い。
そして、別にシングルだから特筆するわけではないのだが、やはり「Salamander」の破壊力は圧倒的である。そしてノイジー、圧倒的な爆音でありながら、そこにはメロディがしっかり貫かれている。

ハードなバンドサウンドでもって、メロディを表現する。これが正統的なハードロックの基本だとすれば、エルレガーデンは間違いなく正統的かつ代表的な日本のハードロックバンドの一つだと言えるだろう。

犯罪都市NYの情景 レストレス・ブリード/ライオット

レストレス・ブリード レストレス・ブリード
ライオット (1999/07/07)
ビクターエンタテインメント
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1982年/アメリカ

ニューヨーク出身のハードロックバンド・ライオットの4作目。

ライオットはいわゆる「日本人好み」な哀愁を伴う泣きのギターを奏でるギタリスト マーク・リールが率いるバンドである。
この4作目はヴォーカリストがレット・フォリスターに替わっている。(前任 ガイ・スペランザは脱退)

このアルバムはライオットの作品の中でも比較的異色の作品と言われている。なぜならば、3作目まではライオットの作品の売りは「哀愁漂うメロディ・泣きのギター」という側面が強かったのに引き換え、この作品はカラッとした大陸的な(アメリカ的な)曲調で製作されているからだろう。

従って、発表当時の評判は(少なくとも日本では)あまり芳しくなかったらしい。
確かに表面的には前作までとはかなり趣きは違う。

だがこのアルバムほど、ライオットというバンドの持つある一面を表現し切った作品はないだろう。

どっしりとしたミドルテンポ、小気味よく疾走するナンバーなど曲調は様々だが、都市を生きる者のブルースのように鳴り響くギターの音、喉がつぶれるんじゃないか?心配になるほど暴力的にがなるレットのヴォーカル。それら全てがNYという都市の現実をまざまざと切り取ったもののように思えてくる。

「都会的」「冷酷な現実」そしてそこに生きる者たちのクールな佇まい、といったものを想起させる。

クールに疾走する「C・I・A」はまるで犯罪映画の1ページのようだし、「Showdown」やるせなく泣き響くギターが染み渡る、まさにブルースである。
けだるそうな警報の鐘の音のようなギターで始まるタイトルトラック「Restless Bleed」は、迫り来る危険、町全体を被う不穏な空気、市の危険と隣り合わせにある人々のハードな現実を描写しているかのような曲である。まさにこのアルバム全体の音楽性を代表しているといえるだろう。
豪快かつクールなハードロック「Hard Lovin` Man」もカッコいい。

全体としては豪快かつ渋いハードロックの名盤である。
まるで犯罪映画を見ているような気分になれるかもしれない。

なお、99年の再発日本盤にはボーナストラックとしてレット・フォリスター在籍時のライヴテイクが4曲収録されている。

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