プロフィール

Author:coolhand
性別:男
年齢:26歳
所在地:大阪市
職業:営業
趣味:バンド(ギター担当。腕前は初級の上くらい)
   音楽(メタル・ハードロック・プログレ
      が多い。基本的には気に入れば何でも)
   読書(人文・哲学・小説など)

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ドイツ産最高峰 メタル・ハート!!

メタル・ハートメタル・ハート
(2005/07/20)
アクセプト

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メタル・ハート / アクセプト(1985年)

ジャーマンメタルというジャンルがある。
ジャーマンというとドイツの、という意味だが、この場合はドイツ出身のバンド「ハロウィン」が源流となった、メロディに重点を置いた、スピードの速いメタルの総称である。この場合、ハロウィンを初めとするドイツ産のバンドがその源流となった事実が拡大され、その音楽形態を表現する言葉に転じているものであり、ドイツ産のメタルという意味ではない。

ハロウィンが登場したのは80年代の後期だが、ならそれまでのドイツのメタルはどうだったのか?もちろん、数多くのハードロック・メタルバンドが存在していた。ただし、イギリスやアメリカに比べ、あまりメジャーではなかった。唯一の例外はスコーピオンズだったが、「ドイツ」的なイメージや雰囲気を前面に出すのではなく、比較的、ポップな大衆的な音楽性に変化していったことが世界的なロックバンドとしてアメリカで大成功した理由であり、「ドイツ」というドメスティックな特徴が必要な要素ではなかった。

では、最も「ドイツ」らしい「ヘヴィメタル」とはどのような音楽なのか?
その答えがアクセプトというバンドだ。

アクセプトはちょうどスコーピオンズとハロウィンの間の世代に位置し、スコーピオンズのようにメジャーな音を指向するのでもなく、またハロウィン以降のバンドのように先鋭化する世代でもなく、メタルが徐々に進化していくなかでその個性を磨いていった。

この作品はアクセプト随一の名盤と誉れ高い。その理由は曲の良さ、この作品で完成を見たアクセプト流のメタルサウンド、そして大衆性と芸術性、聴きやすくしかもドスの聴いた作品で、アルバムを構成する様々な要素が全てハイレベルに達しているという点にある。

まあ、一言でいえば良い曲が詰まっており、音もメタルとして迫力があり、聞き応え満点ですよということなのだが。
アクセプトは何が聴きどころかといえば、やはりドイツらしいいかめしいメロディやフレーズ、重々しい音作りなどが挙げられるが、重さいかめしさと麗しいようなギターソロなどに見られるメロディの対比だろう。いかめしさは国民性か、そして、艶やかな旋律はドイツ民謡の哀愁の旋律に由来するような気がする。

オープニングを飾るタイトル曲「メタル・ハート」はいかめしく、アクセプトのドイツ代表というイメージにぴったりくる。ギターソロには「エリーゼのために」のメロディが引用されておりリスナーを引き込む。ただし、この曲以降は比較的キャッチーな曲が続く。2曲めの「ミッドナイト・ムーヴァー」は歯切れのいいスピードチューン。ハードなリフとカラッとしたメロディがとても聴きやすいが、このアルバム中では1、2を争う名曲。キャッチーな曲調は5曲目の「スクリーミング・フォー・ア・ラヴバイト」で頂点に達する。

ラストを締める「バウンド・トゥ・フェイル」は壮大なアンセム的な曲。高らかに鳴り響くギターソロが素晴らしいこれも名曲。冒頭の「メタル・ハート」と合わせ、アクセプトの雄々しさの真骨頂であろう。ちなみにアクセプトのステージ衣装は軍服をベースにしたものであり、軍隊調の鋭いパフォーマンスが話題を呼んだ。サウンドも、ヴィジュアル面でも徹底した追求を見せていたのである。

ドイツといえばハロウィン以降のジャーマン・メタルしか知らない人も、それ以前にオーソドックスなメタルとして、素晴らしいバンドが名盤を残していることをぜひ知って頂きたいと思う。

荒野の無法者

ファイアー・ダウン・アンダーファイアー・ダウン・アンダー
(1999/07/07)
ライオット

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ファイアー・ダウン・アンダー / ライオット  1981年

NY出身のハードロック/ヘヴィメタルバンド、ライオットの3作目。
名作と言われながら99年までCD化されなかった。

日本ではライオットといえば1作目に収録の名曲「ウォリアー」や、再結成デビュー作「サンダースティール」に代表されるような、哀愁の泣きメロスピードメタル的な部分ばかりがクローズアップされている側面があるが、根底にはアメリカ生まれのタテノリのロックとしての基盤があり、泣きのメロディとともに豪快なロックンロールを併せ持つバンドだった。

ほこりっぽいサウンドが荒々しく激走する。ギターソロはドラマティックにまたブルージーに泣き叫び、ドラム、ベース、ギターが一体となり荒野を駆ける。1作目から4作目までのいわゆる「初期ライオット」は荒々しくて渋い。男の哀愁みたいなものが漂っている。本作に収録されている「アウトロウ」は無法者を歌った曲だが、メインのザックリとしたリフが実にカッコいい。

生き急ぐようなハイスピードのタイトル曲「ファイアー・ダウン・アンダー」はメンバーも演奏するのがとても難しかったそうな。3分もないが、速く、テンションが尋常でない。

「ソーズ・アンド・テキーラ」はオープニングを飾るスピードチューン。一聴すると地味だが、リフやサビの緊迫感のあるギターが聴かせる。「ウォリアー」のような曲とは趣が違うが、ライオットの魅力は泣きのメロディだけではないということを印象付ける豪快なロックナンバーの名曲だ。

全体の印象としては、埃っぽい荒々しさが、なにやら西部劇の世界を連想させなくもない。近年のライオットや、ジャーマン系のスピードメタルのようなカッチリとした演奏とは対極をなす、揺れも荒削りさもあるが、豪快かつ哀愁のメロディが詰まった聴き応えのある作品である。

本作を最後にヴォーカリストのガイ・スペランザが脱退し、バンドはレット・フォリスターを迎えてよりアメリカの土着的なロック色を強めた「レストレス・ブリード」を発表する。


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