1982年/アメリカ
ニューヨーク出身のハードロックバンド・ライオットの4作目。
ライオットはいわゆる「日本人好み」な哀愁を伴う泣きのギターを奏でるギタリスト マーク・リールが率いるバンドである。
この4作目はヴォーカリストがレット・フォリスターに替わっている。(前任 ガイ・スペランザは脱退)
このアルバムはライオットの作品の中でも比較的異色の作品と言われている。なぜならば、3作目まではライオットの作品の売りは「哀愁漂うメロディ・泣きのギター」という側面が強かったのに引き換え、この作品はカラッとした大陸的な(アメリカ的な)曲調で製作されているからだろう。
従って、発表当時の評判は(少なくとも日本では)あまり芳しくなかったらしい。
確かに表面的には前作までとはかなり趣きは違う。
だがこのアルバムほど、ライオットというバンドの持つある一面を表現し切った作品はないだろう。
どっしりとしたミドルテンポ、小気味よく疾走するナンバーなど曲調は様々だが、都市を生きる者のブルースのように鳴り響くギターの音、喉がつぶれるんじゃないか?心配になるほど暴力的にがなるレットのヴォーカル。それら全てがNYという都市の現実をまざまざと切り取ったもののように思えてくる。
「都会的」「冷酷な現実」そしてそこに生きる者たちのクールな佇まい、といったものを想起させる。
クールに疾走する「C・I・A」はまるで犯罪映画の1ページのようだし、「Showdown」やるせなく泣き響くギターが染み渡る、まさにブルースである。
けだるそうな警報の鐘の音のようなギターで始まるタイトルトラック「Restless Bleed」は、迫り来る危険、町全体を被う不穏な空気、市の危険と隣り合わせにある人々のハードな現実を描写しているかのような曲である。まさにこのアルバム全体の音楽性を代表しているといえるだろう。
豪快かつクールなハードロック「Hard Lovin` Man」もカッコいい。
全体としては豪快かつ渋いハードロックの名盤である。
まるで犯罪映画を見ているような気分になれるかもしれない。
なお、99年の再発日本盤にはボーナストラックとしてレット・フォリスター在籍時のライヴテイクが4曲収録されている。
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