2006年 日本
このバンドを知ったのは、会社の同僚から聞いたのがきっかけだった。
僕は学生時代から海外のハードロック・メタル・プログレなどを主に聞いており、日本のグループは基本的にはしっかり聞くことはなかった。
それは、僕が上記の音楽を熱心に聴くようになった1997年頃、日本のロックといえばヴィジュアル系が多く、「世間一般で人気のあるもの」に対して基本的に批判姿勢をとる僕にとっては興味の対象とならなかったのである。音楽的にも当時はつまらなく思えた。(今では純粋に良いものは良いと認めることができるのだが)
今は亡き「炎」という雑誌(ハードロック・ヘヴィメタル誌「BURRN!!」の兄弟誌で、98年に休刊。音楽を「語る」というスタンスで文字の多い、文学誌のような作りが魅力だった。BURRN!!より好きだったのになあ・・)のなにかの記事中で、「日本のロックといえば 「『ザ・芸能界』的なものか、さもなくばインディーズでその中間がない」と書かれていたのを思い出すが、芸能界に近いもの(TV向け、世間に迎合したもの?)は僕としては問題外で、かといってインディーズは奇をてらったものしか目に入らずといったような具合で手をつけてこなかったのである。
ELLEGARDENを僕に教えてくれた人は彼らのことをパンクバンドだと言った。だが、僕にはどこから聞いてもハードロックにしか聞こえず、そのように形容するのが一番しっくりくる。(ジャンル分けについては様々な意見があるだろうが、厳密に言い出すとキリがない。最終的には各自の語感によるしかないだろうか)
「ELEVEN FIRE CRACKER」は最新のスタジオアルバム。早くも彼らの最高傑作との声も多い。僕も何枚か彼らのアルバムを聞いたが、確かに本作が最も良かった。シングル曲「Space Sonic」「Salamander」は勿論のこと、ポップな曲、バラードタイプの曲、怒涛のパンキッシュなナンバーまで全体的に曲が良いので飽きずに聞くことができる。
個人的にはイントロのSEに続く2曲目「FIRE CRACKER」にいきなり度肝を抜かれる。凄まじい重量感と打撃力を誇るメインのヘヴィでソリッドなギターリフなど、まさにハードロックそのものではないか。続く「Space Sonic」もイントロが印象的だが、まるで星の海を疾走してゆくかのようなサビは実に爽快だ。メカニカルなギターリフの「Acropolis」も良い。
そして、別にシングルだから特筆するわけではないのだが、やはり「Salamander」の破壊力は圧倒的である。そしてノイジー、圧倒的な爆音でありながら、そこにはメロディがしっかり貫かれている。
ハードなバンドサウンドでもって、メロディを表現する。これが正統的なハードロックの基本だとすれば、エルレガーデンは間違いなく正統的かつ代表的な日本のハードロックバンドの一つだと言えるだろう。
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